ライフラインとインフラの違いとは?代表例と使い方を解説

引越しをする際に「ライフラインの手続きはお早めに」と聞いた経験はないでしょうか。

ライフラインは耳にするけど、何を指しているのかわからず悩む方もいます。
また、ライフラインに似た言葉にインフラもありますが、違いを説明できる方は少ないでしょう。

そこで当記事では、ライフラインとインフラの違いを説明し、引越しで手続きが必要なライフラインをご紹介します。

  • ライフラインとインフラの違いがわかる
  • ライフラインとインフラの具体例を学べる
  • 引越し時に必要なライフラインの種類と手続きがわかる

ライフラインの窓口 こちら

ライフラインとインフラの違い

ライフライン インフラ 違い

ライフラインとインフラの違いは設備範囲の差です。

  • ライフラインは「生活に最低限の必要な設備」
  • インフラは「社会や経済を維持するために必要な設備」

ここでは、ライフライン・インフラについて説明します。

ライフラインとは

「ライフライン」とは、生活を維持するのに必要な最低限の設備や機能です。
ライフラインがなければ、人々は生活ができないため、地震や台風などの災害時は真っ先にライフラインを確保する動きがなされます。

ライフラインの語源は英語の「lifeline」です。
英語で「life line」は文字通り、「命の線」や「救命の綱」といった意味ですが、日本では「人々の生活や存在を支える重要なもの」としてライフラインという言葉が使われています。

引越し時にライフラインの手続きが遅れると、家に入ることはできても、生活ができません。
トイレの水が流せなかったり、お風呂でお湯が出せなかったりするので忘れずに手続きをしましょう。

インフラとは

「インフラ」とは、社会の基盤となる施設やシステムを指す言葉です。

インフラの語源は英語の「infrastructure」で、直訳すると「下の構造」や「基礎的な構造」です。

インフラは経済活動や日常生活を支える根幹となるもので、ライフラインと同じく私たちの生活に欠かせません。

ライフラインはインフラの一部に含まれるため、違いがわからなくなる方が多いです。
ライフラインが「生活に最低限の必要な設備」に対し、インフラは「社会や経済を維持するために必要な設備」と幅広いシステム全体を指します。

ちなみに、ライフラインは「生活インフラ」と表現されることもあります。

代表的なライフライン

代表的 ライフライン

引越し時にライフラインが整っていないと生活に影響が出てしまいます。
ライフラインの具体例を知り、ライフラインの手続きの漏れを防ぎましょう。

  1. 電気
  2. ガス
  3. 水道
  4. 通信
  5. 物流・交通

電気

電気はライフラインの中でも、最も代表的な例です。

電気は多くの家電に必要で、生活をする上で欠かせないライフラインです。
電気は以下の家電に使われています。

  • 証明
  • パソコン
  • ドライヤー
  • 冷蔵庫
  • スマートフォン
  • テレビ
  • 炊飯器
  • エアコン

普段は無意識に使っている家電ですが、電気が使えないときは部屋が暗くなり、エアコンの効かない寒い部屋で寝なければなりません。

電気は家で過ごす上で欠かせないライフラインです。

ガス

ガスも生活に欠かせないライフラインです。
ガスはお風呂のお湯や料理をするときに使います。

ガスが通っていないと、冷たいシャワーを浴びないといけなくなり、自炊もできず毎日外食やお惣菜を食べる生活になってしまいます。

また、ガスの供給方法によって災害時の復旧時間が異なるため、注意が必要です。
ガスの供給方法にはプロパンと都市ガスがあります。
プロパンは料金が高いですが、災害時の復旧が早いです。

地震や台風などの災害時を考慮し、ガスの種類を選びましょう。

水道

水道は最も重要度の高いライフラインです。
水を飲まないと人の命に関わるため、災害時はライフラインの中でも水を一番はじめに復旧させる動きを取ります。

上下水道が使えないと食べ物の調理もできず、お風呂・トイレにも入れません。
お風呂やトイレが使えないと、衛生面が悪化し、病気の感染リスクも上がります。

生きていく上で必要かつ衛生的に暮らすために水は欠かせないライフラインです。

通信

インターネットや電話などの通信もライフラインの代表です。
通信は情報収集や連絡に必要で、非常時は通信の安定で生死を分ける可能性があります。

例えば、地震の後に津波が来るとき、あなたの家のテレビに電波が届かなかったら、避難できません。
最悪の場合、通信が原因で津波に巻き込まれ、命を落とす可能性があるのです。

このように、通信は水道・電気・ガスに比べて軽く見られやすいライフラインですが、災害時の情報収集や安否確認に重要な役割を果たしています。

物流・交通

物流・交通もライフラインの代表の1つです。
物流や交通が滞ると、以下のような支障が出ます。

  • スーパーやコンビニに商品が届かない
  • 食料や水、日用品が家庭に行き届かない
  • ネットショッピングで注文した商品が届かない
  • 病院や避難所に移動できない

このように、物流・交通が滞ると、経済全体の動きも悪くなり、私たちはまともに生活ができません。
普段、物流に目を向ける機会は少ないですが、スーパーに商品が1つもなければ、食品が手に入らず困ります

物流も最低限の生活をする上で必要な役割を担っているのです。

代表的なインフラ

代表的 インフラ

「インフラ」とは、社会の基盤となる施設やシステムを指す言葉です。
ここではインフラの具体例を紹介します。

  1. ネットインフラ
  2. 通信インフラ
  3. ITインフラ
  4. 生活インフラ
  5. 交通インフラ
  6. 産業インフラ
  7. 社会インフラ
  8. エネルギーインフラ
  9. 空間インフラ

ネットインフラ

ネットインフラとは「インターネットや通信ネットワークを動かすための基盤や設備」です。

例えば、家の中にあるWi-Fiルーター・インターネット通信回線があげられます。
これらのインターネットを使えるようにするための「裏側」の設備やシステムがネットインフラです。

ネットインフラが整ってはじめて、私たちはスマホやPCを使ってインターネットにアクセスし、通信できます。

通信インフラ

通信インフラとは、電気や無線などの通信を可能にするための設備やシステム」です。
以下が通信インフラの具体例です。

  • 電話線
  • 携帯電話の基地局
  • 通信衛星
  • 光ファイバー
  • 無線通信タワー

ネットインフラよりも通信インフラは広い範囲を指します。
通信インフラは離れた場所でのデータや音声の情報の交換を可能にしています。

ITインフラ

ITインフラは「ITの基盤となる施設やシステム」の総称です。
企業が日常の業務を行う上で、情報の処理をスムーズにこなすためにサポートします。

ITインフラは以下の通りです。

  • ハードウェア(サーバー・ストレージ・ネットワーク機器・PC・スマホ)
  • ソフトウェア(Windows・macOS・データベースの管理システム・アプリ)
  • クラウドサービス
  • セキュリティ

ITインフラの整備が不十分な場合は、データの改ざんや情報漏洩のリスクが高まります。
企業の安全を守るためにもITインフラの整備は必要です。

生活インフラ

生活インフラは「私たちの日常生活を支えるための基盤的な施設やサービス」を指します。
生活インフラはライフラインとほぼ同じ意味です。

生活インフラはライフラインに加え、ごみ収集・処理施設や住宅・公園などの住宅も含みます。

生活インフラが災害時に機能しなくなると、生活に大きな支障が出るため、整備や維持が非常に重要とされています。

交通インフラ

交通インフラとは、「人や物の移動をサポートするための施設や設備」です。
具体的には、以下を指します。

  • 道路
  • 鉄道
  • 空港
  • 港湾
  • 公共交通
  • 駐車場

交通インフラを整備することで、安全な移動や渋滞の緩和を実現しています。

産業インフラ

産業インフラは「産業活動やビジネスをサポートする基盤や設備」を指します。

具体的には以下の設備やサービスがあります。

  • エネルギー供給(発電所・電力伝送線など)
  • 物流・輸送
  • 通信
  • 水供給・廃棄物処理
  • 研究・開発施設
  • 人材育成・教育(職業訓練施設・専門学校など)
  • 金融・サービス(金融機関・商業施設など)

産業インフラの整備は、仕事の効率化やビジネスの発展に繋がるため、国や地域の発展には欠かせない存在です。

社会インフラ

社会インフラは、「市民の生活を支える公共的な施設やサービス」です。
社会インフラには以下が含まれます。

  • 交通
  • エネルギー供給
  • 水道・下水
  • 通信
  • 都市計画・公共空間
  • 廃棄物処理
  • 防災・安全

社会インフラは政府や地方自治体が主に担当し、安全や安定を保障する重要な役割を果たします。

エネルギーインフラ

エネルギーインフラとは「エネルギーの生成・輸送・供給・貯蔵に関連する施設や設備」を指します。

エネルギーインフラの具体例は以下の通りです。

  • 火力発電所
  • 原子力発電所
  • 変電所

発電したエネルギーは、石油タンクやバッテリーなどの貯蔵施設に集められ、この貯蔵施設もエネルギーインフラの一部です。

エネルギーインフラは、社会や生活をサポートする基盤であり、安定的な供給や維持が求められます。
また、環境問題の観点からも再生可能エネルギーの発電に力を入れています。

空間インフラ

空間インフラは、都市計画・地域計画・地理情報システム(GIS)などの文脈で使用される言葉です。

道路・橋・鉄道に加えて、公共施設のバリアフリー化や音声ガイダンスも空間インフラに含まれます。
都市や地域の発展や災害対策と密接に関係している基盤の1つです。

【引越しをする方へ】引越しで手続きが必要なライフラインとは?

引越し ライフライン

引越し時にライフラインの手続きを忘れると家事ができず、生活に支障が出ます。
そのため、引越し時には必ずライフラインの手続きを忘れないようにしましょう。

ここでは、手続きが必要なライフラインの紹介と手続き方法を解説します。

  1. 電気
  2. ガス
  3. 水道
  4. 通信

ライフラインの手続きは引越しの1ヶ月前から申し込み可能です。

混雑時は電話が繋がらなくなるため、電気・ガス・水道は引越しの1週間前にはインターネットで手続きを終わらせましょう。

引越しまでに3日を切っているのであれば、インターネットではなく電話で申し出る方が安心です。
ライフラインの手続きを忘れると退去後も電気代や水道代を請求されるので、気をつけてください。

ライフライン 手続き目安 手続き方法 立ち会い 連絡先 手続きに必要なもの
電気 引越し1〜2週間前 ネット・電話 不要 電気会社 お客様番号のわかる領収書・検針表
ガス 引越し1〜2週間前 ネット・電話 退去時は不要
入居時は必要
ガス会社 お客様番号のわかる領収書・検針表
水道 引越し3〜4日前 ネット・電話入居時は郵送も 不要
エコキュートは必要
水道局 お客様番号のわかる領収書・検針表
通信 引越し1〜2ヶ月前 ネット・電話 不要 プロバイダー・回線事業者 電話番号・解約希望日・お客様番号の書かれた書類

①電気

引越し時は電気の「解約」と「開始」の手続きが必要です。
手続きは電力会社のWebサイト・電話受付窓口から行えます。

電気の解約手続き

現在、契約している電気会社に使用停止の連絡をします。
インターネット、電話、取次・代行サービスを利用して手続きをしましょう。

引越し先の地域が現在の電力会社の管轄エリアであれば、引越し先の使用開始手続きも同時に行えます。
引越しの1〜2週間前
に余裕を持って連絡してください。

電気の契約手続き

電気の契約手続きは入居の1週間前、遅くても3日前までに済ませましょう。
解約手続き同様、インターネット、電話、取次・代行サービスを利用した手続きが可能です。

電気の使用開始時、基本的に立ち会いは必要ありませんが、エコキュート(電気温水器)がついている物件は立ち会いする可能性があります。

立ち会いの有無は電気会社に確認しましょう。

②ガス

引越し時はガスの解約」と「開始」の手続きが必要です。
ガスの解約・開始手続きは引越しの1〜2週間前を目安に行いましょう。

ガスの解約手続き

現在、契約しているガス会社にインターネット、電話、取次・代行サービスを利用して使用停止の連絡をします。

解約の申し込み時はお客様番号が必要なため、検針票やガス会社のマイページから番号を確認しておきましょう。

ガスの解約に立ち会いは必要ありませんが、オートロックの物件で作業者がガスメーターの場所まで移動できない場合は立ち会う必要が出てきます。
ガスメーターの位置を把握しておきましょう。

ガスの契約手続き

ガスの契約手続きは引越し先の地域を管轄しているガス会社へ、引越し前に手続きをしておく必要があります。
インターネット、電話、取次・代行サービスを利用した手続きが可能です。

ガスの使用開始時は立ち会いが必要です。早めに連絡して、立ち会いやすい日を確保しましょう。

③水道

引越し時は水道の解約」と「開始」の手続きが必要です。
水道の解約・開始手続きは引越しの3〜4日前を目安に行いましょう。

水道の解約手続き

旧住所の水道局へ現在、契約しているガス会社にインターネット、電話、取次・代行サービスを利用して使用停止の連絡をします。

解約の申し込み時はお客様番号が必要なので、確認しておきましょう。
立ち会いは必要ありません

水道の契約手続き

水道の契約手続きは引越し先の水道局へインターネット、電話、郵送、取次・代行サービスを利用した手続きが可能です。

引越し先は通常、すぐに水道が使えます。
水道のメーターボックスの中にある止水栓を回して水を出しましょう。

水が出ない場合は水道事業者に連絡してください。
郵送で手続きする場合、新居にある「水道使用開始申込書」を記入し、水道局へ送りましょう。

④通信(インターネット)

現在、契約しているプロバイダー・回線事業者に解約または転居の連絡をします。
現在利用しているプロバイダー、回線を引越し先でも使う場合は移転希望日を伝えましょう。

回線工事があるため、引越し手続きは1〜2ヶ月前がおすすめです。
解約する場合は以下の流れを踏んでください。

通信の解約手続き

通信の解約手続きはホームページ、電話、お客様専用ページで行えます。
解約希望日時を決めてから連絡するとスムーズに手続きできます。

プランによっては違約金がかかるため、解約金のかからない更新月での乗り換えがオススメです。

通信の契約手続き

ホームページや電話で新規プロバイダー・回線事業者と契約します。

引越し先で使える回線か回線工事が必要かの確認をしましょう。

ライフラインの手続きは「取次・代行サービス」がおすすめ

ライフライン 手続き 取次

ライフラインの手続きは、複雑でミスも出やすいため、取次・代行サービスの利用がおすすめです。

引越し先のライフラインの手続きをする際に、「どのネット回線が使えるのか」や「どこの電気会社を利用すればお得に生活できるか」など調べるのに多くの時間や労力が必要です。

取次・代行サービスを利用すれば、これらの引越し前の悩みが一気に解決します。

レプリスの「ライフライン取次サービス」は、インターネット・電気・ガス・水道の案内を行い、ライフラインの面倒な手続きや利用できるネット回線の調査を取次するため、便利です。

水道・電気・ガス・通信の4箇所に解約や手続きの連絡がレプリス1カ所への連絡で済みます。引越し前で忙しくてライフラインの手続きが面倒な方はぜひご検討ください。

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ライフラインの種類を知って、手続きで漏れがないように!

ライフライン インフラ 違い まとめ

引越し時は水道・ガス・電気・通信、4つのライフライン手続きが必要です。
ライフラインの手続きに漏れがあると、入居後にお風呂のお湯が出なかったり、部屋の電気がつかなかったりして大変です。

引越し前はバタバタするため、入居の1ヶ月前から余裕を持って手続きしましょう。

また、ライフラインの手続きが面倒な時は、取次・代行サービスの利用もオススメです。
解約や手続き、契約会社の提案まで行ってもらえます。
ライフラインの手続きを完璧にして、気持ちよく新生活を始めましょう。

もし、ライフラインの取次・代行サービスを探していれば、レプリスの「ライフライン取次サービス」がおすすめです。
みなさんの新生活をスムーズにはじめるためにも、検討してみてください。

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