引越しをする際の準備で忘れてはいけないのが電気・ガス・水道などのライフライン。
もし必要な手続きを忘れてしまうと、新生活が思いもよらないハプニングから始まってしまいます。
しかし、「手続きをどのような手順で進めるかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで当記事では、引越し時の水道の解約・契約手続き方法について、詳しく解説します。
- 簡単にできる水道の手続きがわかる
- よくあるミスや注意点がわかる
- 初めての引越しでも水道手続きに失敗しない
ちなみに、ほかのライフライン(電気やガス)について、1つの記事でまとめて解説しています。
ライフライン全体の手続きができなければ、快適な新生活を迎えられませんので、ぜひ、ご参考にしてください!
引越しが決まり、荷造りはすぐにとりかかれるものの、手続きに関しては面倒で後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか? そこで当記事では、電気、水道、ガスなどのライフラインの手続きを簡単にする方法について、手続きの流れやおすすめの方[…]
【そもそも】なぜ、水道の解約・契約手続きは必要?
そもそも、なぜ水道の解約や契約の手続きが必要なのでしょうか?
必要な理由は、以下の2点が新生活に影響するためです。
- 解約しないと、お金が請求される
- 手続きをしないと新居の水道が止まる可能性がある
引越し前の住居での水道を解約しないまま引越しをすると、引越し後も基本料金を支払う義務が生じる可能性があります。
さらに、新居の契約をせずに水道を使うと無断使用で罰せられる可能性や、水道を止められてしまうかもしれません。
その場合は新生活に大きな支障をきたすため、忘れずに必要な手続きを行いましょう。
【一人暮らし必見】引越し時の水道の解約・契約手続きの流れを解説!
ここでは、水道の解約手続きから新居の契約までの流れを解説します。
以下の順番で手続きを行います。
水道手続きについては、引越しの他の準備や手続きもあるため、余裕を持って進めることがおすすめです。
具体的には、手続きは引越しの1〜2週間前からはじめましょう。
①引越し1〜2週間前をめどに水道の解約手続きをする
引越し1〜2週間前には、現住所の水道の解約手続きを行いましょう。
手続きには、2つの方法があります。
- 電話
- ホームページ
引越しの直前は、電話のみの受付しかできない場合があります。
自治体によってもインターネットで受付できる期限が異なるので、早めに調べておきましょう。
また、同じ市区町村の中で引越しする場合でも、住所変更手続きが必要です。
その際に、同時に新居での手続きも兼ねて行われる場合があります。
東京都の場合は、3〜4日前までならインターネット手続きができます。
参考:東京都水道局『よくあるご質問』
②引越し3〜5日前までに新居の水道契約手続きをする
引越しの3〜5日前までに新居の水道を契約しましょう。
手続きは電話やインターネットなどで手続きできます。
その際に以下の事項が必要です。
- お客さま番号
- 新住所
- 使用開始日
- 料金の支払い方法
お客さま番号は、検針票や納入通知書(請求書)などに書かれています。
水が出るからといって、契約していせずに利用していた場合は、無断使用として罰せられる可能性があります。
③引越し後、水道が使えるか確認する
多くの場合は、引越して蛇口をひねれば水が出ます。
しかし、まれに漏水を予防するために管理者が元栓を閉めている場合があります。
その際は、水道メーターの近くにある止水栓をゆっくり回して開栓しましょう(※)。
基本的に開栓すれば水道は利用できますが、まれにトラブルで水が出ないケースも存在します。
例えば、以下のような例が挙げられます。
- 水道料金の滞納
- 工事による断水
- アパートの設備や水道管の故障
このようなケースは、水道局や物件の管理者に連絡しなければいけない可能性があります。
原因を確認した上で、適切な対処法を取るようにしましょう。
(※)参考:西宮市『水道なんでもQ&A』
- 水が出ない場合は止水栓を開ける
- それでも解決しなければ、管理者に連絡する
④支払い方法の登録を行う
新居での水道の手続きに伴って、支払い方法を登録します。
- 口座振替
- クレジットカード
- 請求書での支払い
- スマートフォン決済・アプリ
口座振替はインターネットもしくは郵送で手続きできます。
しかし、反映されるまでに1〜2ヶ月かかるので注意が必要です。
クレジットカード払いやスマートフォン決済は、利用できない自治体もあるので確認しましょう。
また、水道アプリを導入している自治体もあり、アプリ内で決済できる場合もあります。
支払い方法は自分の生活スタイルに合わせて考えると便利です。
- 口座振替は反映に1〜2ヶ月かかる
- 自治体によって可能な支払い方法が異なる
水道を解約する際の手続きの3つの方法とは?
では、解約手続きの具体的な方法について解説します。
水道の解約手続きには、3通りの方法があります。
- 窓口へ直接連絡
- インターネット
- アプリ
市区町村によっては取り扱っていない方法もあります。
ご自身の住むところのサービスを調べましょう。
①窓口へ直接電話する
窓口へ直接電話する方法は、誰でも簡単にできます。
その理由はオペレーターの質問に答えていけば良いからです。
主な質問内容は以下の5点です。
- 契約者氏名
- 引越し前の住所
- 引越し先の住所
- 引越し予定日
- お客さま番号(検針票に記載)
お客さま番号はすぐにわからない場合が多いので、手元に検針票などを用意してから電話しましょう。
もし、どうしてもわからない場合は、住所や氏名などでの手続きも可能です。
しかし、スムーズに手続きをするためにも、事前にお客さま番号を控えておくことをおすすめします。
同じ自治体の範囲内で引っ越す場合は、この電話のみで住所変更まで完了することがあります。
そのため、新住所も正確に答えられるように準備しておくと良いでしょう。
注意点としては、繁忙期は電話がつながりにくいことがある点です。
3月〜4月上旬に引越す場合は、余裕を持って電話しましょう。
- 繁忙期は電話がつながりにくい可能性がある
- お客さま番号がわかるようにしておく
②インターネットから手続きする
インターネットによる申請は各自治体のホームページより可能です。
その際、電話と同様に、検針票などを用意してお客さま番号がわかるようにしましょう。
インターネットでの手続きは、24時間いつでも申し込めます。
しかし、引越しの直前の土日祝日などに申し込むと、すぐに反映されない可能性があります。
また、自治体によってインターネットでの解約手続きの期限が異なる点にも注意が必要です。
多くは3日前などの制限を設けています。
自分の住んでいる自治体のインターネットでの手続きができる期間を調べて、期限内に手続きを行いましょう。
もし過ぎてしまった場合は、電話での手続きに切り替えてください。
③アプリから手続きする
東京都など一部の市町村では、水道局アプリを導入している場合があります。
アプリを利用するといつでも手続きができるだけでなく、アプリ内にお客さま番号などの基本情報も確認できます。
しかし、手続きできる期限が設けられていることが多いので注意しましょう。
期限は各自治体によって異なりますが、東京都の場合は退去の3日前までとされています。
もし期日を過ぎてしまった場合は、直接電話して手続きをしましょう。
参考:東京都『手続きに関して』
水道を契約する際の手続きの3つの方法とは?
続いて、引越し時の水道を契約する手続きについて説明します。
主に3種類の方法があります、
- 窓口へ電話
- インターネット
- アプリ
- 申込書を郵送する
解約手続きと異なるのは、申込書の郵送という選択肢が増えている点です。
どの方法が手続きしやすいか、検討してみてください。
①窓口へ直接電話する
解約の手続きと同じように、電話で契約をすることが可能です。
その際に4つ必要な情報があります。
- 契約者の氏名と連絡先
- 引越し先の住所
- 利用開始日
- 水道代の支払方法
オペレーターが質問するので、基本的に質問された内容に答えれば問題ありません。
しかし、新住所を覚えていない場合は、すぐに答えられるようメモなどを用意しておきましょう。
- 新住所がすぐにわかるものを用意する
- 電話する時間や曜日が限られる可能性がある
- 支払い方法を検討しておく
②インターネットから手続きする
24時間手続き可能な、インターネットで手続きする方法もあります。
その場合、各自治体のホームページなどから手続きを行います。
手続きに必要な情報は、以下の4点です。
- 契約者の氏名と連絡先
- 引越し先の住所
- 利用開始日
- 水道代の支払方法
繁忙期などで、電話がなかなかつながらない場合、インターネットでの手続きに切り替えた方が早いかもしれません。
しかし、インターネットで手続きできるのは引越しの3日前までなどと、期限が決められているケースが多いです。
③アプリから手続きする
新居がある自治体が水道局アプリを導入している場合は、アプリで新居の契約手続きが可能です。
その場合はアプリをダウンロードした上で、手順に沿って手続きを進めましょう。
東京都の場合は動画で利用方法を見ることも可能です(※)。
アプリを利用すると退去の際もアプリで手続きができたり、利用明細がスマートフォンで手軽に確認できたりします。
引越しを機に利用していくのもおすすめです。
アプリを利用する際には利用者情報の登録が必要になります。
新居の住所がわかるものを用意しておきましょう。
(※)参考:東京都『水道局アプリ利用方法・ダウンロード』
- アプリの登録に必要な情報を用意する
- 直前だと手続きできない場合がある
④申込書を郵送する
申込書の郵送で手続きすることも可能です。
申込書は新居のポストにあらかじめ入っている場合があるので、そちらに記入して投函すれば手続き終了です。
もし手元に申請書がない場合は、取り寄せる、もしくはホームページからダウンロードする必要があります。
その場合は、手続きの手間が増えてしまいますので、電話やインターネットを活用しましょう。
郵送での手続きする注意点としては、手続きまでに時間がかかることも忘れないでください。
「記載はしたけれど、投函し忘れてしまった…」なんてことがないようにしましょう。
さらに契約が遅れてしまい、無断利用として罰せられるかもしれません。
引越し時の水道の解約・契約手続きで注意すべき3つの点とは?
引越しに伴う水道の解約・契約手続きでは気をつけなければいけないことが3点あります。
引越しは直前になると、どんどん対応すべきことが増えていく可能性が高いです。
そのため、手続き関係は事前に調べて時間の余裕があるうちに取り組みましょう。
①水道の解約・契約手続きは余裕を持ってすること
水道の解約や契約手続きは、余裕を持って行いましょう。
その理由はこの2点です。
- 解約が遅れると前の住所との二重払いが生じる
- 手続きが遅れて新居の水道が無断利用になる
解約手続きが遅れた、もしくは手続きを忘れて引越した場合、引越した後も前の住所での基本料金が請求される可能性があります。
そのため、今の住所の水道料金との二重払いが発生します。
また、蛇口をひねれば水が出るため契約をせずに利用し続けることも、できてしまいます。
その場合、無断使用となり罰せられる可能性があります。
手続きをしていないことに気がついたら、すぐに水道局に連絡をして、いつから利用していたのか伝えましょう。
②市区町村によって、契約方法や期限が異なること
住んでいる市区町村によって、契約方法や期限が異なることにも注意が必要です。
とりわけ以下の内容には気をつけましょう。
- インターネットでの手続き可能期間
- 電話窓口の対応時間
- 土日祝日の対応
インターネット手続きは、期限を設けている市区町村が多く、期限が過ぎた場合は電話等での対応になります。
しかし、電話での手続きも17時以降や土日は受け付けていないという市区町村もあるので、さらに注意が必要です。
過ぎてしまった場合、手続きが全くできない状況が発生するかもしれません。
③「お客さま番号」を確認しておくこと
水道の各種手続きには「お客さま番号」が必要な場合が多いです。
お客さま番号は検針票や請求書に記載されているので、引越し前に書類を保管しておきましょう。
そうすることで、インターネットや電話での手続きがスムーズになります。
もし、お客さま番号がわからない場合は、市区町村やお客さまセンターに問い合わせることで教えてもらえる場合もあります。
しかし、個人情報の保護のため、外部に伝えられない市区町村もあるので、可能な限り自分でわかるようにしておきましょう。
一人暮らしの引越しにおける水道に関するよくある質問とは?
手続きの方法を理解していても、いざ実際に手続きをすると疑問が生じることがあります。
そこで、よくある質問や疑問についてあらかじめ知っておくことで安心できます。
ここで解決するよくある質問は次の3つです。
①水道の手続きに立ち会いは必要?
水道の契約や解約時に、立ち合いが必要かどうか気になりますよね。
特に女性の一人暮らしの場合は防犯上、立ち合いが怖いと思う方もいるでしょう。
水道に関しては、解約・契約ともに立ち会いはありませんのでご安心ください。
書類や電話、やインターネットで手続きを行うだけで完了します。
一方、ガスの開栓は必ず立ち合いがあるので注意しましょう。
②水道料金は異なる?
水道料金が引越しの前後で変わるかどうか、家計管理において重要です。
水道料金は市区町村によって異なります。
ホームページに水道料金の目安を記載している市区町村もあるので、心配なら調べましょう。
また、水道料金を口座振替にすると月に50円(年間600円)の割引があります。
少しでも節約したい場合は、口座振替を検討しましょう。
③契約後は水道局から請求書が送られる?
引越してしばらく経っても請求書が送られてこない場合、不安になりますよね。
契約ができているのに請求書が送られてこない場合、このような可能性があります。
- 請求が発生しない月
- 口座振替
- アプリ内で請求書の閲覧ができる
水道料金は2ヶ月に1度の支払いであるため、請求がない月もあります。
また、口座振替の場合はそもそも請求書が発行されません。
引き落とし後に領収書が発行されるので、後日確認しましょう。
水道局アプリを利用している場合は、アプリ内で請求書や領収書が発行されている場合があります。
アプリの使い方や機能などをもう一度調べてみてください。
このように支払い方法で請求書が届くか変わるので、不安なら支払い方法を確認しましょう。
新生活で困らないために、ライフライン専用の業者も活用しよう!
当記事では、引越し時の水道の解約・契約手続き方法について詳しく解説しました。
直前になるとインターネットや電話での手続きがスムーズにできない可能性があるので、早めに手続きしましょう。
水道に並行して、ガスや電気などのライフラインも手続きする必要があります。
引越しに関する手続きは、仕事や家事でいそがしい方には、面倒に感じることもあるでしょう。
その場合、「ライフラインの窓口」のようなすべて一括して代行してくれるサービスもあります。
面倒な手続きをせず、荷造りや新生活の準備の時間が増えるのでおすすめです。
ぜひ、快適な新生活の準備をするためにも、あわせて検討してみてください!